２０２４年１０月に、しばらくお休みしていたアマチュア無線を復活しようと、２１ＭＨｚの移動用ＺＬスペシャルを再製作した記事を書きました。
（自作：２１ＭＨｚ ＺＬスペシャル 再製作・調整）
この時、ＳＷＲがイマイチのところで調整をやめてしまってます。（汗；）
この記事をみてくださったＪＡ６ＨＩＣさんから貴重なアドバイスをたくさんいただきました。
その中で「アンテナ直近にT型CLCアンテナカプラーを入れてみては・・・」というのがあり、２１ＭＨｚのＺＬスペシャルに適用する前に今回、５０ＭＨｚのＺＬスペシャルで試してみました。
（２１ＭＨｚのＺＬは調整の準備にちょっとした手間がかかりますが、５０ＭＨｚのＺＬは比較的楽に準備～調整ができるので・・・、
まずは、５０ＭＨｚで・・・）
最終的に、５０．０MHｚ～５３．５ＭＨｚまで、ＳＷＲ１．５以下（最も低いところでは１．０）という非常にＦＢな結果でした。
ですが、、、、
のちに気づいたのですが、、、
私が調整手順を間違えていた為、今回の調整ではＳＷＲは落ちたものの、アンテナ自体が共振しているのかどうかわからなくなり、調整失敗という結果となりました。
今回は【失敗編】として記録を残しておきます。
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２１ＭＨｚの移動用ＺＬスペシャルの部材を手配する際、エレメントを固定するグラスファイバーの釣り竿を、誤って長さの短いものを手配してしまいました。 （汗；） ならば、、、短い釣り竿で５０ＭＨｚのＺＬスペシャルを作っちゃえ、、、 となった次第です。 （＾_＾； 昨年１０月に作り終わったものの、ＳＷＲがイマイチでリグ近くのアンテナチューナーでＳＷＲを落として何とか使える状態でした。 今回、JA6HICさんのアドバイスもあり、この５０ＭＨｚのＺＬスペシャルの再調整をおこないました。 |
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［グラフの青］ 元々、アンテナ直近に「簡易バラン」と「インピーダンス変換回路」を入れてました。 共振周波数が低いところにありました。 ＳＷＲも高いです。 ［グラフのオレンジ］ アンテナ側のコネクタとエレメントの間にある「簡易バラン」と「インピーダンス変換回路」を外した状態です。 素のエレメントだけだと、共振周波数が高いところにあるようです。 フィーダ線を切り詰めすぎた感じです。 ＳＷＲも高いです。 |
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上のグラフ（調整に入る前の状態）の青に近い感じでした。 共振周波数が「バラン」や「インピーダンス変換回路」を追加することで下がる傾向にあります。 追加した部分がアンテナの長さに含まれる感じでしょうか・・・？？？ とりあえず、次に、左の写真の同軸ケーブル部分を［Ｔ型ＣＬＣアンテナカプラー］に替えて調整してみる事にしました。 |
HANさんのブログ より |
左の図が参考にした回路です。 |
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ＶＣ１とＶＣ２は、トリマーコンデンサ（６０ｐＦ）で、調整後に静電容量を測定し、ほぼ同容量に切った同軸ケーブルと交換します。 |
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まず、この状態でＳＷＲを見ながら２つのトリマーコンデンサを祖調整してみました。 耐電圧が気になるので、５Ｗ出力です。 周波数が低いところではＳＷＲが高いですが、周波数を上げていくと ２．０ 以下になります ひょっとして、エレメントを少し長くしたら共振周波数がほどよいところになるのでは！？ （後日発覚・・・↑この辺りから間違いの始まりでした） ［グラフの緑］ エレメントを８５mm程継ぎ足してみたところ、なかなか良さそうなカーブになりました。 もうちょっと頑張ればSWR１．０になるかな？？ |
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（最大使用電圧０．３ｋＶ ｅｆｆ） トリマーコンデンサを外して静電容量測定し、ほぼ同じ静電容量になるように同軸ケーブルをカットして付け替えます。 同軸はクルクル巻いてケースの中に納めました。 ２つの測定器で測ったところ測定器間で誤差はありますが、一つの測定器でトリマーコンデンサと同軸ケーブルがほぼ同じ値を示せばOKとしました。 （ＶＣ１が６０ｐＦより大きい値が出ているのは、トリマーコンデンサの許容誤差の為か・・・？、測定器の制度によるものか・・・？） |
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トリマーコンデンサを微調整してＳＷＲを測定。 ［グラフの茶］ トリマーコンデンサを、ほぼ同容量の同軸ケーブルに交換してＳＷＲを測定。 ［グラフの灰］ アンテナ高さを少し上げてみた。 ［グラフの赤］ アンテナ高さをさらに上げてみた。 ＳＷＲが１．０まで落ちました！ （＾O＾）/ （後日発覚・・・↑まだこの時は、調整の手順を間違えていることに気づいてない） |
５０ＭＨｚのＺＬスペシャルで［Ｔ型ＣＬＣアンテナカプラー］をアンテナ直近に配置して調整する事で、ＳＷＲ１．０まで落とすことができました。
定数固定のインピーダンス変換回路でＳＷＲが下がらない時は、今回のような［Ｔ型ＣＬＣアンテナカプラー］をアンテナ直近に入れるのも良いことがわかりました。
今ではエアバリコンが少なかったり高価だったりで、なかなか手に入らないので、高耐圧の固定コンデンサ＋同軸ケーブル（１．５D以上で最大使用電圧１ｋＶ ｅｆｆ）で静電容量調整というというのも一つの手ですね。
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今回、いかにも 「めでたしめでたし、、、」 な結果となりましたが、後に、調整手順がよろしくないことに気が付きました。
アンテナ直近に、バランとアンテナカプラーを入れた後、カプラーのトリマーコンデンサを適当に調整しました。
その時にSWRを測定して、SWRが低くなった周波数が、目的の周波数よりもやや高めに出た為、エレメントを継ぎ足しました。
「継ぎ足した事でアンテナエレメントが目的の周波数で共振しているのか・・・？」
ということを確認せずに、カプラのトリマーコンデンサ調整だけでSWRを落としてしまった事が失敗でした。
「SWRが落ちてるのだからいいじゃん、、、」 と考えてしまったのが間違いでした。
なぜならば、アンテナが共振しようがするまいが、アンテナ側のインピーダンスが50ΩになっていさえすればSWRは1.0です。
アンテナから送信機に向かってのの反射がないので送信機にとっては大変良い状態ではありますが、アンテナが共振してなければ電波は飛んでいきません。
ダミーロードを作ってしまったかもしれない・・・・ W(*o*)W
ということで、以下の手順で 【再々調整】 をおこなう事にしました。
①まず共振周波数をエレメント長で調整
②次に給電点でインピーダンスを５０Ωとなる様に調整
「５０ＭＨｚ ＺＬスペシャル再調整-2」 へ続く
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