前回、基本に返って再々調整をしてみましたが、予想していた程SWRが落ちず、途方に暮れていました。
今回、アンテナの再々々（？）調整を行ない、大変良い結果を得ました。
今までSWRがなかなか落ちず、ＪＡ６ＨＩＣさんのデータとなかなか合わなかったのは、どうやらアンテナ設置環境が原因だったようです。
アンテナは２階のベランダに設置しています。
今まで、アンテナを東向きにしてデータを取っていました。
この向きだと、片側のエレメントが家の側面に一番近くなります。
アンテナを回すと、何とか一周はできるスペースですが、家に一番近づくのがこの東向きです。
アンテナを屋根より高く上げられず、エレメントが家に近づきすぎていることがいけなかったようです。
［今までと同じ、アンテナを東向きにしたときのSWR］
インピーダンス変換器はＪＡ６ＨＩＣさんのＨＰを参考にしています。
 |
いままでの結果とほぼ同じで、SWRは高く出ています。 |
今回、給電点直下にアナライザーが付いたまま、たまたまいつもと違う方向にアンテナが向いてしまい、その時のSWRを見ると、今までと違って、うんと低い値になっているのに気づきました。
そこで、アンテナを南向きに合わせてデータを取ってみたところ、ＪＡ６ＨＩＣさんのデータに近いものになりました。
南向きだと、エレメントが家の側面と平行になり、一番遠ざかる位置です。
［アンテナを南向きにしたときのSWR］
 |
このように広帯域でSWRが低い状態を目指して調整を続けていました。 |
なんと、今までSWRが下がらなかった原因は、アンテナ自体にあるのではなく、アンテナの周囲の環境の影響だったとは・・・。
インピーダンス変換器のコンデンサ容量を調整することで、東向きのSWRも少し下げることができました。
100pF側は耐電圧が高いものを使ったためそのままとし、10pF側を30pFとすると良さそうでした。
30pFは最終的に、1.5D-QEV約30cmとしました。
 |
SWRがここまで落ちたらまずまずかな。 しばらくこの状態で運用してみます！ |
当たり前の事なのですが、、、
アンテナは周囲からの影響で特性が大きく変わる
ということを痛感しました・・・。
今後は、今回の教訓を忘れずにアンテナ調整を行なおう、、、と思った次第です。
今回のＺＬスペシャルアンテナの調整にあたって、ＪＡ６ＨＩＣさんより、たくさんの貴重なアドバイスをいただきました。
ありがとうございました。
JA6HICさんのHPはこちらです⇒［わたしの自作無線設備］
自作品・修理品［ＩＮＤＥＸ］へ
