２００４年０６月１９日
自作：７ＭＨｚ　ＥＨアンテナ　再調整

知人よりディップメータを借りてきたので、ＥＨアンテナの出来具合を測定してみました。

なんと、シリンダとチューニングコイルのみの共振点は8ＭＨｚ付近だった・・・。
（＾＿＾；
これでは、性能が出ませんね。
ＳＷＲは落ちていても、アンテナから効率よく電波が出ないのでしょう。
いわゆるダミーロード状態。

・・・っということで、ＥＨアンテナの再調整を実施しました。



	借りた測定器は昔懐かしい、「ＴＲＩＯ」製のディップメータです。 外観はキズひとつ無くとてもきれいで、大事に使われているのがわかります。
	このように、共振回路にディップメータのコイルを近づけて、ダイアルを回しながら測定しました。 ディップメータの大きなダイアルは、発振周波数が目盛ってあります。
	ディップメータの発振周波数が、測定する回路の共振周波数とマッチしたところでメータの針がピクっと下がります。 アンテナの共振周波数が、目的とする周波数よりも高かったので、Ｃ分または、Ｌ分を増やし共振周波数を下げる必要がありました。 シリンダー（コンデンサ）を変形するのは大変なので、コイルの巻き数を増やします。 巻き数を増やしては、共振周波数を測るという繰り返しで、なんとか使用周波数帯に持ってこれました。 本当は、コイルを継ぎ足すのではなく、最初にコイルの巻き数を多めにしておき、共振周波数を測りながら少しずつ短く切っていくのが効率のよい製作手順です。 ・・・、いつか作り直そう・・・・。 （＾＿＾；
	次に、フィードコイルをチューニングコイルの途中のタップに接続してＳＷＲを測定します。 ＳＷＲが下がるタップ位置を探すのは結構手間がかかります。 この時点では、７．０４６ＭＨｚで、ＳＷＲ１．４の点が見つかりました。 チューニングコイルはシビアで、少し触ると共振点とＳＷＲが変わりますのでこれくらいでよしとしましょう。　（えーんかい！？） （＾＿＾； さらに、マッチングをとるには、チューニングコイルとフィードコイルの微調整が必要なようです。
	共振点を下げるために、チューニングコイルを巻き足しました。 （写真の上部のコイル） また、フィードコイルも取り付けました。 （写真の下部のコイル） 最初に作ったときに、チューニングコイルの位置を間違えたので、Ｍ型コネクタの位置が、チューニングコイルとフィードコイルの間になってしまいました。
	全体はこのようになりました。 （バックがうるさいですね。） 最初の製作の写真と比べたら、コイルの巻き具合や位置が微妙に（大きく）変わっているのがわかります。



【コイルの固定方法】
コイルの固定方法を、ホットボンドなどを使わずにインシュロックで固定する方法を考えましたので紹介します。
コイルを、割ときれいにしかも簡単に塩ビパイプに固定できます。
インシュロックは、ホームセンターにもあります。
今回使用したのは、タイトン株式会社製のＡＢ−１００（全長１００ｍｍ、幅２．５ｍｍ、１００本入）というものです。
同じようなものでしたら代用ができます。


	今回は、前回取り外してしまったフィードコイルを再度取り付けました。 そのときの様子です。 まず、固定したい線の直近にドリルで３ｍｍの穴を２個開けます。 間隔は、線の直径分くらい離します。
	インシュロックの先端を、ペンチでＶ字にまげて戻らないように癖をつけます。
	ドリルで開けた穴に、インシュロックのＶ字に曲げた部分を差し込みます。 インシュロックの先端がもうひとつの穴から出てくる向きに差し込まなければいけません。
	一度差し込んだインシュロックを引っ張ると、もうひとつの穴からインシュロックの先端が顔を出します。 最初は難しいかもしれませんが、慣れたら簡単にできるようになります。
	顔を出したインシュロックの先端をペンチでつまんで引っ張りだします。
	線をインシュロックで固定して、インシュロックの不要な部分をニッパーで切ったら出来上がりです。


さて、この状態でＥＨアンテナをベランダに出してみました。
ＣＱを出している鹿児島県加世田市の局がいましたので、呼んでみたところ応答あり。
・・・・、だったのですが、尻切れにおわりました。

しかし、このアンテナ、完全なダミーロードではない、ということがわかっただけでも良かったかな？

（続く・・・・）

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